長いこと聞く機会がなかった。
昔はよくパリのオペラ座の練習に通ったり、モネ劇場の「ヴォツエック」に夢中になったり・・・スカラ座でパヴァロッテイの「ドン・カルロス」も見た。桐朋時代には「コシファントッテ」と、「フィガロの結婚」のセカンドヴァイオリンもピットの中で弾いた。「なんて難しいんだろう」と思った。
近年子育てに追われ、日々の忙しさにかかわっているうちに、足が遠のいた。いたしかたないことだ。
その分「モーツアルトのヴァイオリン・ソナタ」をほとんど全部こなすという作業を4年かけてやった。 2006年「モーツアルトイヤ」にこの企画は一応完結したが、今でも春になってかすみがかかり、体の中が「うずきだす」エネルギーを感じると、「モーツアルト」が弾きたくなる。
あの笑いと深刻さが春のあられと太陽のように気まぐれに変わるのも、ちょうど気候に合っているのかもしれない。
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